徒然なるままに

w-inds.への日々の想いを書きとめたもの

人生は宝物

お久しぶりのブログです。

 

私は三浦大知さんやDA PUMPさんが所属しているライジング事務所のw-inds.というグループをデビューの時から応援しています。

 

今回はなかなかw-inds.のいまの音楽が世の中に届いていないなと思ったので、このブログを書くことで新規さんやw-inds.に最近興味を持っている人にも届けばいいなと思って書くことにしました。

 

w-inds.は2001年にデビューをした橘慶太さん、千葉涼平さん、緒方龍一さんからなる3人組の男性ダンス&ボーカルユニットです。


2000年から代々木公園や渋谷でストリートパフォーマンスをし、デビュー直前には渋谷ホコ天に8,000人も人が集まる人気を持って2001年3月14日にデビューしました。
その後も3人とも女の子のような愛らしい容姿とボーカル橘慶太くんの綺麗な歌声、そして涼平くん、龍一くんそれぞれの本格的なダンスの上手さに世間でも瞬く間に人気になり、テレビ出演も多く、歌番組やバラエティなどマルチに活躍をしていました。

デビュー曲の「Forever Memories」はこちら。

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この時15,6歳でこんな幼くて可愛い子が女の子の様な綺麗な歌声で
“何よりも大切だった 誰よりも愛していた この恋をまもりたかった”
という少し大人びた失恋の歌を歌う切なさと儚さに胸をうたれた人は少なくなかったでしょう。

 

この初期のw-inds.が少年から青年に変わっていき慶太くんも変声期で声変わりしていく時期のw-inds.を大きく作ったのは葉山拓亮(はやまひろあき)さんといっても過言ではありません。


葉山さんはw-inds.の初期楽曲を多く作詞作曲しており、いま20代後半から30代の方でw-inds.の楽曲を懐かしいと覚えているのはほとんど葉山楽曲だと思います。
ファンの間で18年もうすぐ19年目に突入する今でもこの頃の色褪せない、ピュアで切ない葉山楽曲の人気は根強くて大切なものです。

2ndシングルの「Feel The Fate

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“分かりあう事ためらわないで 信じあう事おそれないで いつの時代も愛する気持ちは変わらないまま受け継がれるよ”

葉山さんの歌詞には人として普遍の美しさがあります

 

w-inds.はその後の人気も国内にとどまらず、アジア圏も含めて人気を加速させていきます。
日本でもレコード大賞へのノミネートや紅白へ(2002年から2007年)連続出場を果たし、お茶の間の知名度も人気も保持してきました。

 

その中でw-inds.も葉山さんの手を離れ、自分たちの意思で少しずつ表現したい音楽を追求していくグループへ変化していきます。

 

また最後に紅白出場した時、前後を境に一気にメディア露出がなくなり、世間からの認識が徐々になくなっていきます。新曲披露も深夜の歌番組に出られるかどうか、大きな宣伝広告も少ない中でw-inds.を守ってきたのは初期についたファンだと思います。

 

いまいるw-inds.ファンで18年ずっとファンだったという人はざらにいて、そういう層がいて外へと闘える土俵を持ちながら音楽的なチャレンジをしてきました。

 

メディア露出が狭まってきてw-inds.が今後も唯一無二のグループを目指してやってきたことは

J-POPに新たなものを取り入れる、さらなる音楽性の追求でした。

 

これは早い段階でw-inds.が海外の大舞台に立つ経験も多い中、海外の音楽や音への拘りと成長に危機感を覚えて、自分たちも日本人としてより高いパフォーマンスと音楽をという意識へ繋がっていきます。

 

最近のインタビューでその当時についてもふれています

 

―音楽的な変化の理由についてうかがいたいんですけど、欧米で流行っているものの影響は当然として、w-inds.は10年くらい前からアジア圏でも旺盛に活動していますよね。向こうのグループからの影響もあったりしますか?

 

慶太「それもあることはありますね。2008年に韓国で“Asia Song Festival”っていうイベントがあったんですけど、フェスの大きなスピーカーで聴いたら日本人アーティストのトラックだけがめちゃくちゃ軽かったんですよ。それが自分の中ではショックでしたね。最初にアジアに行き始めた時はむしろ日本の音楽がいちばんかっこよかったのに、毎年行ってるうちに、どんどん向こうの音が良くなるんですよね。それが僕はくやしかったんです。音にこだわったり、ミックスにこだわったり、最先端のことをやりたいって思うのにはその経験が大きいですね」(CDJournal2017年4月号より)

 

海外という土俵を視野にw-inds.が大きく音楽的にも攻めていく最初の自己プロデュースがこちら。
NewWorld(2009)

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日本のR&B系のアーティストを数多く手掛ける今井了介さんをプロデューサーとして起用して作られました。この楽曲も当時の日本の音楽シーンでは新しく、海外のメインストリームでは主流になっていたEDMをいち早く日本で取り入れたものでした。

 

その後K-POPブームがおとずれ、EDM楽曲も世間に少しずつ浸透していき、その数年後に日本の大型アイドルのジャニーズでもEDM楽曲が起用されるようになります。

 

欧米のメインストリームに影響を受けるような楽曲がようやく日本で流行りだすのはその数年後、そういう中でw-inds.はその流行りとタイムラグなく流れをくんで日本の音楽シーンに新しいものを追求してきました。

 

2015年には海外での活躍も評価され日本人男性アーティストとしては初の快挙でもある“Asian Most Influential Japanese Singer(アジアで最も影響力のある邦人アーティスト)”賞も受賞しています。これは東洋のグラミー賞ともいわれる賞で実力勝負の海外でしっかり日本人として高いものを提供している結果でもあります。(こういった日本人男性初の快挙はほかにもありますが、日本のメディアで大きく報じられる事はありませんでした)

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数々の受賞歴はwikiにまとまっています→w-inds. - Wikipedia

 

時代と共に自分たちもアップデートしていって、等身大の自分たちができる音楽やパフォーマンスを、毎年もっといい音楽を皆さんに届けますといって18年それを有言実行してきたw-inds.をみてきて、どうすればもっと音楽が届くのかなと思ってみていました。

 

ヴィジュアルの良さからアイドルとみられて、日本でのメディア露出が減ってから音楽を真っ当に聞いてもらえる難しさもありつつ、ずっと良い音楽というものに照準をあてて活動してきて、それが変わるきっかけがようやくやってきます。

 

それが2017年から本格的に始まった橘慶太さんのセルフプロデュースです。
これでw-inds.を聴くキッカケになったという方もいるのではないでしょうか。
“We Don’t Need To Talk Anymore”

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この曲で慶太くんが狙ったのは日本で音楽の感性がいい、よい音楽を求めている人たちが興味を持つ曲を作る事でした。
これまで知る人ぞ知る、ファンが音楽の良さを知っている状態で聴いてもらえる範囲が狭かったものを、ターゲットをピンポイントに絞って洋楽好きな人たちなら耳につく、はまるものを狙って提供しました。

 

そしてこの曲は橘慶太さん自ら作詞作曲編曲までしあげたw-inds.初のセルフプロデュース曲です。

 

この曲のMVが公開された時に驚いた事はまず楽家の方や音楽ジャーナリストが絶賛したことでした。

そしてw-inds.って初期の可愛いイメージしかなかったけど、いまこんなにかっこいい音楽やっているの?しかもこれを作っているのがボーカル本人!?と一気に音楽関係者へ注目を浴びるきっかけになったのです。(これをきっかけに音楽雑誌やweb記事でw-inds.の音楽性について注目され特集を組まれる事が増えていきます)

 

ただ海外主流の音楽をやっているわけではなく、そこにはw-inds.しかできないという個性もちりばめられています

 

サビのドロップ(歌詞がなく音の連鎖)のモーモーモーという部分の慶太くんの音域は普通では出せないものだし、最初の出だしの音の低さとサビへの高音で音域の広さをつけています。(歌声だけでなく声そのものを音としても使っている)
また視覚的にもサビのドロップ部分は難易度ダンスをはめる事で、音だけじゃなく目でも音楽を楽しむ工夫とダンスを個性的に魅せられるw-inds.だからできるものを存分に表現しています。(振り付けをお願いしたダンサーのShow-heyさんにも、一番難しいものをとお願いしている)
この曲から千葉涼平さんや緒方龍一さんも歌うパートに入れる事で新しい表現の可能性も増やしました。(ボーカルディレクション橘慶太さんが行っています)

 

 

この時ラジオでもこぞって取り上げられ
The Chainsmokers “closer”と合わせて流す事もありました。

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2009年の自己プロデュースを始めた頃から少しずつ自分たちで舵取りしていき
慶太くん本人もソロ活動で音楽を作り始め、勉強をしたころからようやく少しずつ世間に認識される時がきました。(涼平くんはダンス舞台、龍一くんはバンド活動でソロのスキルもそれぞれに磨いていく)

 

このトラックメーカーとしての知識も自分は何も知らないからとお仕事で一緒になるトラックメーカーの方たちに謙虚な姿勢で教えてもらい、慶太くん本人も世界中で誰よりも自分が勉強したと言い切るくらいやりきって、いまトラックメーカーの方たちと肩を並べて話せる存在になりました。それくらい、いつも良い音楽を届ける為にどうするかを試行錯誤して真摯に音楽やファンと向き合ってきたグループです。

 

それが垣間見える慶太くんのツイートがこちら

 

 

 

そこからダンスミュージックに焦点をあてたアルバム“INVISIBLE”が発売。
w-inds.のライブの楽しさはアルバムコンセプトのライブでその真価をよく表現します
どのジャンルをやってもw-inds.になる面白さ
INVISIBLEではダンスにスポットを置いた楽曲ばかりで
多様な音楽でそれを楽しむ事ができます。

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昨年発売したアルバム“100”ではw-inds.が表現するPOPSでこちらは生音につよく拘りライブでも生バンドアレンジで過去の楽曲と共に披露されています

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この二つのライブを比較してみてもw-inds.の表現力の高さ、音楽家としての面白さが伝わるといいなと。100のライブはダンスをある程度おさえて表現していて、ダンスに頼らなくても音楽を表現する手段への挑戦でもありました。


新しい音楽への挑戦はいつも見守ってきたファンがいるからできたことでもあるし
w-inds.もそのことをとても大切にしていて去年のツアーでもデビュー初期の楽曲を
最新ナンバーの中に織り交ぜて表現してくれました。ファン以上にw-inds.の3人がw-inds.を大切にしているのも彼らの魅力です

“Long Road”

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この雰囲気の温かさもw-inds.ライブならでは。
またこの声変わり前の楽曲のキーはその後下げて歌っていたのですが15周年を機に全部原曲キーで歌えるように声帯トレーニングをして、元のキーで歌っています。

 

“Celebration”

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とてもハッピーになる曲でライブでも好評でした

 

 

最後に2019年始まって橘慶太さんのソロ活動が3年ぶりに再会し、12か月連続配信曲リリースが決定しました。
1曲目はこちら“Don’t Leave Me Alone”

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実は慶太くんがw-inds.に楽曲提供したのはその前のシングル“Backstage”のカップリング曲“Treasure”です。

 

この曲と歌詞にw-inds.の生き方やこれからへの気持ちが詰まっている気がして。美しくて儚くて大好きな曲です。

(以下、歌詞抜粋)

 

Dreaming of you
いつだって 変わらずにここにいたい
Don’t wanna say “good bye”
でもSomeday 別れはやってくる
そこで絶対 笑顔で“bye-bye”

When we are apart
飛び立てる今より高く もっと Don’t be afraid
真っ白なキャンパスに 描いていくんだ

※1
Time after time 巡る世界で 君もきっと同じ様に
Life is Treasure
Life is Treasure
時はTime goes by 痛みも全部
君のストーリー 読み聞かせて
Like your moon
Like your bad

突然 冷たい雨に打たれて
逃げ出したい でも逃げ出せない
そんな日々が 僕らをMake storonger
いつか笑いながら乾杯

 

If we god lost

振り向かずただ真っ直ぐ ずっと

Don't be afraid

間違いないのないセオリーは続いていくんだ

※1繰り返し

 

この時のインタビュー
―出会いと別れを繰り返しながら誰もがかけがえのないストーリーを描いていく人生は宝物のようである、というこの曲のメッセージはまさに今のw-inds.が表現するからこその説得力があると思う。

 

慶太「作家の方が書いたメッセージソングにピンとこないことがあって。それは自分の言葉じゃないから。でもTreasureは自分本質から出てきた言葉だけ紡いだ歌詞なので。龍一くんと涼平くんは誰よりも僕の本質を理解してくれるし、w-inds.で歌うメッセージソングにできると思ったんですよね」

涼平「実際、自分自身にも響くメッセージだなと思ったしね。想像力って大事だなと。良いことも悪いことも含めて、人生を宝物だと思う慶太の想像力は素晴らしいですね」

龍一「それは俺も思ったな。慶太がw-inds.に宛てた手紙のように思えた」

慶太「ありがとう。今度は3人だけで曲を作ってみてもいいと思う」(2016)

と語っています。

 

w-inds.の新しい挑戦はまだ始まったばかり、これからまた一緒に音楽を楽しんでいけたらいいなと思っています。私が18年間w-inds.の音楽に元気をもらって支えられてきたように、これを読んだ誰かにw-inds.の音楽が届いて日常に幸せを感じられますように。

 

人生は良いことも悪いことも含めて宝物。

 

これからのw-inds.の活動を楽しみにしています。