徒然なるままに

w-inds.への日々の想いを書きとめたもの

ミュージック・バズにて今井了介さん慶太くんの対談実現

遅ればせながら先日のミュージック・バズにて高嶋さん今井了介さん、解説に慶太くんのインタビュー記事をよく書いて頂いている音楽ジャーナリストの柴さんを迎えての慶太くんゲストトークラジオを聴きました。今井了介さんと言えば安室奈美恵さんや名だたるアーティストの方の音楽プロデューサーとして有名ですが、w-inds.への楽曲提供兼プロデュースをしたNew Worldをきっかけにダンスミュージックへ進む礎を作って頂いたお方。そして慶太くんが音作りに興味を持った時にその技術的な事を教えてくれたお方でw-inds.の活動の中でもKEITAソロでもインタビューや折に触れてよく名前が出ておりw-inds.のファンにとっても知らない人はいない様な存在です。

慶太くんがセルフプロデュースを始めて約3年、軌道に乗り始めたいま音楽プロデューサーとして多方面に活躍されている今井さんと駆け出しの慶太くんがどんな話をするのかとても楽しみにしていました。

聴き逃し配信はこちらから

番組の進行としては

①セルフプロデュースをすることになったきっかけ

 w-inds.「We Don't Need To Talk Anymore」流す

②楽曲制作で一番大切にしていることは

 KEITA「Don't Leave Me Alone」流す

③慶太くんにとって今井了介さんとはどんな存在か

 w-inds.「New World」流す

 w-inds.Forever Memories 」カラオケ流す

 リスナーバズKEITA「Magic」流す

④慶太くんの人生でバズった曲

 Ariana grande &Social House「Boyfriend」流す

⑤ボーカリストとして意識していること

⑥ダンスで意識していること

⑦プロデューサーとして意識していること

⑧慶太くんがいま挑戦したいこと

⑨将来アーティストとして叶えたい夢

 KEITA「Be On The Stage」流す

 

約1時間とても濃い内容で聞きたい事が要所に散りばめられて今井さんや柴さんの解説も入り、慶太くんの音楽に対する拘りからその先の展望まで聞く事ができてファン必聴の楽しい時間でした。

今井さんが冒頭で慶太くんの事をただ見た目がいいオタク(ストイックさを褒めて)と名言していたのが面白かったです。慶太くんの口からも直接今井さんのことを一方的に師匠と思っていることと、今井さんとの出会いがあったからこんなに音楽に興味を持って作りたいと思った事を聞けました。

私がいまw-inds.に対してとても楽しくワクワクしている部分は慶太くんセルフプロデュースになって楽曲や音作り、世界的のトレンドからw-inds.はどんな方向性で曲を出しているのかさらにコアにマニアックな話を聞ける事です。3人の見た目やパフォーマンスがかっこいいのは勿論だけれど、それぞれにオタクな人たちで音楽センスもアンテナの張り方も一般人より洗練された場所にいて本人たちの意思でグループの音楽性をコントロールできる所まできている、それを体現している知識のあるオタクから新しい音楽の扉を開いてもらって日常生活に新しい刺激をもらえる事が純粋に楽しい。

Ariana grande &Social House「Boyfriend」

慶太くんが選曲したアリアナグランデの曲も、個人的には聞いていた曲だけれど、慶太くんがこの曲に感銘を受けた理由が冒頭のシンセの音が真似できないオリジナルのものという話や今井さんの解説だとコード自体は分解すると新しいものではないけどそういう音の作り方で新しさを出しいているという話、柴さんのこの曲に携わっているSocial Houseは前回のシングルthank you,nextにも関わっていてそれで良かったからまたアリアナと楽曲を作った話、アリアナの歌声の特性の話であったり、私が普段何気なく聞いていた1つの曲からその読み取り方を深く掘り下げてその曲を知れた事に面白さを感じました。

音にこだわるという事はそれだけ日頃から世の中に流れる音楽に対して意識を払って慶太くんが聞いて、もっと高いものを表現したいと試行錯誤しているのも伺えたり。今井さんや芝さんと音楽の深い話ができるのをとても楽しんでいるのも感じました。

 

楽曲制作で大切にしている部分はという質問に、聞いている人にはっとさせるような音を作る事、無音の瞬間を作ると答えていました。柴さんはまさにその話の通りWe Don't Need To Talk Anymoreをシャッフルで流してきいていた時にはっとして車をとめて曲から誰が歌っているのか調べてw-inds.と知って驚いたそう。まさに曲から出会ったと。

 

KEITAソロプロジェクト12ヶ月連続リリースの1曲目として配信されたこの曲を作った当時の心境についても触れてくれました

“詩の世界観は僕たちの仕事によくある本当の自分じゃない自分がファンの人や世間の人に評価される事がよくある仕事なので、どれだけ多人数でライブをしていても本当の自分が知られていないという部分でずっと自分が1人なんじゃないかと思うことがあって本当の僕を知って1人にしないでという気持ちが溢れた時に作った曲。音の作り方は1拍目を無音にするって音楽業界的にあまりないと思って作った”

初めてこの曲を聞いた時に、華やかなステージに慶太くんはいるけれど自分が曲を作って生み出す人になってより自分に向けられる目線や評価、本当の自分とのギャップに苦しむ部分が垣間見えて、音も歌詞も耳に残る曲だと感じました。このラジオでその心境を聞けた事も嬉しかったです。

 

今井了介さんとw-inds.の出会いになったNew Worldももちろん流しました

2009年の曲だけれど今聞いても色褪せずにかっこいい。今年のファンクラブライブでも1曲目に流れて盛り上がる曲でした。

この曲で慶太くん今井さんからボーカルディレクションをしてもらい、もっとパーカッシブに歌った方がいいと、それまでとてもエモく歌っていて歌い上げる感じだったのをもっと細かくリズムのノリ方を教えて貰ったそう。

プロデューサーとしては今井さんがw-inds.の一面を引き出してくれたようにその人の秘めた部分を引き上げていけるような人になりたいと。

慶太くんがいま挑戦したいことで、5〜6組くらいのグループで集まって曲を作りたいと話していたのでこれも実現してほしい。

将来アーティストとして叶えたい夢では、アジア圏のいろんな所へ行きたい(J-WAVE藤田拓巳さんとのラジオでも将来の展望として同じことを語っていた)。アジア圏いまかっこいいアーティストが多い、HIPHOPやラップも。アーバン系は日本より中華圏や東南アジア圏の方が強い人が多い、そういう人ともコラボしていきたいし、日本でもっとアーバンな部分を広めるような存在になりたい。アイドル出身だったから、そこに否定的な文化をぶち壊したいと熱い展望を話してくれました。将来そんなコラボが見られるのも期待していたいです。

今井さんがその話を聞いてNew Worldの歌詞から茨の道もWe don't careですよ、自分で体現しているって強いねと返してくれた事が慶太くんも心強いだろうなと思って聞いていました。

 

最後にBe On The Stage 流す

柴さんがこの曲を聞いて音の選び方や鳴らし方で今っぽさがでるんだなとそこの感覚って作り手でもありリスナーとして今の音楽をめっちゃ追っていないと気がつかないところ、その感覚が慶太さんとても鋭いと思っていると褒めてくれていました。

慶太くんとしては12ヶ月連続で曲を作っている時にw-inds.の新曲も言われて心が折れそうになったそう。この歌詞の世界観は自分の人生は自分だけのものなんだという強い意思を込めていて番組の最後に良い選曲だなと思いました。

 

今井了介さんの著書「さよなら、ヒット曲」も去年発売してすぐに購入して読みました。今井さんの生い立ちからいまに至るまでの道のり、日本の音楽シーンに向けて自分の美学を持って挑戦していく事、才能という言葉に惑わされず謙虚にひたすらやり続ける事。本を読みながら、慶太くんは今井さんの音楽に向けての姿勢を仕事で接しながら身近で貪欲に学んできたのだなと思いました。今井さんがw-inds.に新しい道を拓いていったように、いまw-inds.も同じような所にいて挑戦している人を集めて自分たち主催のフェスを開催していたり、慶太くん自身もインタビューで自分が3年かかって得た知識を後輩たちに教えてその人が時間をかけずに学ぶ事ができたら、さらに一緒に日本の音楽シーンをもっと盛り上げる事ができると話していたり、自分自身がよければいいわけでなくて、広い視野で活動していける事は今井さんの影響も大きかったと思います。

自分が成長したい、次のステップに行きたいというタイミングで道標になってくれるような人と出会えた事がw-inds.にとってもまたその音楽を聴くファンにとっても幸運な事だなと感じました。今井さんの楽曲はw-inds.以外にも好きな曲や、それにまつわる話が載っているのでぜひこれを機に読んだ事のない方におすすめします。